御殿場・富士宮を散策!
フォトジェニックなぶらり旅
世界遺産・富士山の東麓に位置する御殿場市。ゴルファーには、緑豊かな地の利を活かしたコースがたくさんあることで知られているけれど、「自然と和を感じられる散策がすごーく気持ちがいい!」そんな場所だっていうこと、ご存知ですか? 今回は御殿場と、お隣の街・富士宮をぶらり。おすすめの散策スポット紹介します。
とらや工房
茅葺き屋根の山門に竹林。木漏れ日が差し込む美しい散策路を抜けると、落ち着いた雰囲気の木造りの建物が現れた。「とらや工房」だ。
季節の素材を生かしたまんじゅう、大福、どら焼きなどをいただける茶房なのだが、緑に溶け込むような造りの建物にはテラス席もあり、穏やかなひとときを過ごすことができる。
夏のおすすめは、やっぱりかき氷。お味は特製の「白蜜」と御殿場産の抹茶を使用した「抹茶蜜」の2種類あるが、「御殿場に来たからには」と今回選んだのは抹茶蜜。豊かな緑と清々しい空気のなかでいただくかき氷って、ある意味最強。抹茶の落ちついた渋みと小倉餡のやさしい甘味は、夏の暑さも日頃のストレスも「まぁ、いいか!」となってしまうほど、スッキリした気分にさせてくれる。
小倉餡と白玉、塩ゆでの小豆を添え、とらや工房特製の阿波糖蜜をかけたあんみつも美味! 天然の天草を使用した寒天は、ほのかな海の香りと歯ごたえを楽しめる。四季折々の過ごし方ができるこの場所、季節ごとに再訪して、うつろう自然の表情を眺めながら旬のお菓子を楽しみたい。
とらや工房
静岡県御殿場市東山1022-1
URL:www.toraya-kobo.jp
【営業時間】
4〜9月/10〜18時、10〜3月/10〜17時
※売切れ次第終了
【定休日】
毎週火曜日 (祝日の場合は翌日)、年末年始
東山旧岸邸
「とらや工房」に隣接する敷地にある「東山旧岸邸」は、第56・57代内閣総理大臣を務めた岸信介の自邸として1969年に建てられた邸宅。73歳のときに転居し、晩年の17年間を過ごしたという。
手がけたのは、日本建築の新たなスタイルを提案したことで建築家としては史上2人目の文化勲章を受章した吉田五十八。岸信介の生活に配慮しつつ、伝統的な数寄屋建築の美と、現代的な住まいとしての機能の両立を目指して設計されたのだが、その造りは見事。趣のある居間のソファに腰を下ろして庭を眺めると「ずっとこうしていたい」そう思うほど穏やかな気持ちになる。
東山旧岸邸
静岡県御殿場市東山1082-1
URL:www.kyu-kishitei.jp
富士山本宮浅間大社
朱塗りが見事な「富士山本宮浅間神社」は、富士山をご神体とする神社で、全国に1300余りある浅間神社の総本宮。美の象徴として知られる木花之佐久夜毘売命(このはなのさくやひめのみこと)がご祭神とされており、縁結びや安産にご利益があるパワースポットとして知られている。
ここでおみくじを引くなら、水に濡らすと運勢が浮き出てくる「咲良みくじ」がおすすめ。富士山の湧水が湧き出す「湧玉池」の水源岩上ある水屋神社の流水に浸して、神様のお言葉に耳を傾けてみては?
富士山本宮浅間大社
静岡県富士宮市宮町1-1
URL:fuji-hongu.or.jp
二岡神社
起源は日本武尊の東夷征討にまでさかのぼり、鎌倉時代には将軍家の崇敬を集めたといわれる歴史ある「二岡神社(にのおかじんじゃ)」。
訪れた日は他に人もおらずひっそり。参道には杉の巨木が立ち並び、鳥のさえずりと川のせせらぎが聞こえてくる。一瞬、非日常な場所へ迷い込んだかと思うほど神秘的だけど、やたらと気持ちがいい、そんな林を抜けると社殿が現れた。
実はこの神社、多くの人が映画やテレビで見たことがあるはず。……というのも、その佇まいの素晴らしさから、黒澤明監督の「七人の侍」、北野武監督の「座頭市」、テレビドラマ「JIN-仁-」、auの三太郎のCMなど、多くのロケに使用されているそう。御殿場ICからクルマで10分ほどの場所にあるので、訪れてみては?
二岡神社
静岡県御殿場市東田中1939
日帰りゴルフもいいけれど、たまにはゆっくり1泊2日で出かけてみるのもおもしろい。ぶらり散策してみれば「よく行くあの場所」にも、新しい発見があるかもしれない。
※2020年8月22日公開時の情報です。