
ドライバーの飛距離を30ヤード伸ばす方法は?このレッスンを試してみて
ボールを遠くへ飛ばすには、効率よくクラブヘッドのスピードを上げることが大切です。その感覚をつかむのに有効なのがグリップエンドを支点とした振り子運動です。この振り子のリズムをスイングに活かすと、ドライバーショットの飛距離は確実に伸びます。
グリップエンドを支点にして
ヘッドを動かす
ドライバーショットの飛距離を伸ばしたいなら、ヘッドスピードを上げることです。そのためには、手首を柔らかく使ってヘッドを走らせる動きを覚えましょう。
第一歩はヘッドの振り子運動です。まず、グリップエンドを右手の親指と人差し指でつまみ、左右に動かしましょう。グリップエンドを支点にしてヘッドが左右に大きく振り子運動を行えばOKです。このときのリズムを頭にインプットしてください。

右手の親指と人差し指でドライバーのグリップエンドをつまみます

グリップエンドを支点にしてヘッドを左右に動かします。このときのヘッドが動くリズムを覚えておきましょう

クラブをライ角どおりに振る

グリップエンドをつまんでヘッドを左右に動かす振り子運動から、そのリズムを崩さないように注意しながらクラブを両手で握りましょう。先ほどは縦振りでしたが、今度はライ角に合わせてクラブを斜めに振ります。大きく振る必要はなく、両手が右腰から左腰までの大きさで十分です。手首を柔らかく使うことでヘッドが走り、なおかつ自然にフェースローテーションが行われます。
この運動により、本来クラブが持つ性能を最大に引き出され、ヘッドスピードが上がります。これまでフェースローテーションをできていなかった人なら、30ヤードは飛距離がアップするでしょう。
これはNG
手首を固めるとヘッドが走らない

グリップエンドをつまんだ振り子運動から、両手に持ち替えての素振りを行う際、最も避けたいのは手首を固めることです。
これだとグリップエンドとヘッドが一緒に動くため、手元に対するヘッドの運動量はほぼありません。当然、ヘッドが走らず、飛距離も伸びません。しかも、クラブの正しい動きであるフェースローテーションも行われないので、手首を固めることだけは避けましょう。

小井戸峡太
●こいど・きょうた/長野県出身。東北福祉大を卒業後、ドラコンの道に入り活躍する。2020年PLDA世界大会で421ヤードを飛ばして4位入賞。自己ベストは443ヤード。
構成・文=山西英希 写真=山上忠 協力=東京ゴルフスタジオ