
バンカーで球が高く上がるコツは「インパクト時にヘッドを引く」こと!
バンカーがうまくならない大きな原因は、練習できる環境と機会がないこと。
そこで、若手プロに「練習不足を補えるバンカーの知恵とテクニックを教えてください」とレッスンを依頼。基本からライや状況別の1発で脱出できるヒントを教えていただきました。
クラブを振り抜くことよりインパクトに集中!
バンカーのアゴが高くてピンが近いときは、アドレスでターゲットへの目線を高くして、打ちたい球の高さに応じてフェースを開きます。

「ボールの手前の砂を叩くと同時にヘッドを引くイメージです」(篠原)
そして、ボールの手前を目がけてクラブを振り下ろし、打った瞬間にヘッドをうしろに引く。あくまでもイメージですが、うしろに引くことで砂の爆発力が増して、ボールがより高く上がります。

実際は体の回転やスイングの勢いでヘッドが前に出ていきますが、インパクトに集中し、砂をしっかり叩くことが大切です。

目線を高くする

ターゲットへの目線を高くしたら、打ちたい球の高さに応じてフェースを開き、スタンスをオープンにする
フォローは惰性でOK

インパクト即フィニッシュのつもりでスイング。ボールが高く上がるぶん、ランが少なくなる
これはNG
スピンがほどけてしまう

クラブを振り抜いても脱出できるが、スピンがほどけることがあり、ランが多く出てしまう

篠原まりあ
●しのはら・まりあ/1996年生まれ、大分県出身。162㎝。15年のプロテストに合格し、同年の新人戦優勝。19年に初のシード入り。正確なショットが武器でフェアウェイキープ率はつねに上位。フリー。
構成=小山俊正 写真=相田克己、田中宏幸