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つま先上がりのライは“手打ち”が基本! 飛距離は2、3番手落ちると計算しよう

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つま先上がりのライから打つ際に考えることは3つ。“クラブを短く持つ”、“右肩から左肩までのスイング”、そして“目標の右を向いて構える”です。大切なのは無理をしないこと。グリーンに乗せるよりも近づけることを優先しましょう。

ボールが足元よりも
高い位置にある分短く持つ

つま先上がりのライでは、必ずボールは足元よりも高い位置にあります。したがって、平地から打つときよりもクラブを短く持ちましょう。どれぐらい短く持つかは、傾斜の度合によって変わります。ボールの位置が高くなればなるほど短く持つ感じです。体重配分は左右均等ですが、つま先やかかとに体重が乗り過ぎないように気をつけること。クラブを振ってもバランスを崩さない自分なりの重心位置を探しましょう。ボールの位置はスタンス中央です。

つま先上がりでは、平地よりもクラブは短く握ります。

クラブを振ってもバランスを崩さない重心位置を探しましょう。

スイング幅は
右肩から左肩まで

つま先上がりのライでフルスイングを行うと、バランスを崩してしまい、ミート率は一気に下がります。振り幅は右肩から左肩までの大きさに抑えましょう。スイング中は体重移動を行なわず、体も回転しません。腕だけを振るイメージです。その分飛距離は落ちるので、2番手、場合によっては3番手上げましょう。

目標の
右を向いて構える

つま先上がりのライではボールが高い位置にあるため、フェース面が目標の左を向きます。さらに、横振りになるのでボールがつかまりやすく、左へのフックが出ると考えましょう。そのため、アドレスでは目標の右を向いて構えるのが得策です。また、ボールが落ちてから転がる距離が長いので、グリーンを直接狙わず、手前から転がしていくイメージを持ちましょう。


大庭啓
●おおば・あきら/1969年生まれ。芹澤信雄が主宰する“チームセリザワ”の一員。00年プロテスト合格。10年から藤田寛之のスイングサポートコーチを務め、賞金王のタイトル獲得に貢献。海外メジャーにも同行しサポートを行った。アマチュアのレッスンにも精力的に取り組み、分かりやすいゴルフ理論には定評がある。


構成・文=山西英希、写真=山上忠、協力=富士平原ゴルフクラブ