強く握るのはNG! ミスを減らす・ヘッドスピードを上げて飛ばすグリップの握り方
「ゴルフを楽しみたい」「もっとうまくなりたい!」そんなゴルファーたちにプラスになる上達法をレッスン。今回は「うまく打てない」「ミート率が上がらない」そんな人に試してもらいたい“グリップの握り方”をピックアップ。簡単に試せるものばかりなので、ぜひトライしてみて!
LESSON 01
グリップを強く握るのはNG!
いい感じに力を抜くポイントは
指にあった!
手打ちを防ぐために
体に意識が行きすぎるのはNG
体全体とクラブを一体化させて振るのは、“手打ち”を防ぐためのいいレッスンです。しかし、体を動かすことに意識がいきすぎて、クラブが振れなくなってしまうことも……。体に意識が行きすぎて体だけが動くスイングになってしまうと「ヘッドスピードが上がらない」「ヘッドが走らない」など、加速力の低下が起きてしまいます。
両手の親指と
人差し指の力を抜いて握る
体全体とクラブを一体化させて振るスイングのポイントは手。実は疎かになっている体を積極的に動かして、体と腕の動きの同調性を高めようとしたとき「腕を固定しよう」として〝手〞に力を入れてしまう人が多いんです。手に力が入ると体にも力が入り、しなやかなスイングができません。グリップを強く握るのは絶対にNGで、力の抜き方のポイントは指にあります。
「親指と人差し指でグリップをギュッと握ると手に力が入ってしまうので、練習時に親指と人差し指を離してみましょう。両手でクラブを握ると、左手の親指と人差し指を離しにくくなりますが、写真のような左手1本での素振りなら大丈夫。小指側の3本指で握ってみて、親指と人差し指の力の抜き方を覚えましょう。
菰田依未
●こもだ・えみ/1984年生まれ、千葉県出身。東北福祉大ゴルフ部を経て09年のプロテストに合格。現在はツアープロからコーチへ転身し、エースゴルフクラブ神保町やロイヤルグリーン水戸でアマチュアレッスンを行なっている。
LESSON 02
グリップから見直そう!
手首をやわらかく使って、
アイアンのミート率アップ!
インパクトゾーンを
長くするために
手首を柔らかく使おう!
アイアンのミート率を上げるのに重要なこと、それは「クラブを走らせ、インパクトゾーンを長くする」です。「クラブを走らせる」ためには、ヘッドの動きと手元の動きに差をつける、いわゆる“タメ”が必要です。
そのため、手首はなるべくやわらかく使いたい。そこで、まずは「グリップ」から見直していきましょう。写真のように指で引っ掛けてグリップするとグリッププレッシャーが抑えられ、手首の可動域が広がってスムーズに動くようになります。
手の平で力強く握ってしまうと、インパクトからフォローにかけてクラブをうまくリリースできなくなるので要注意です。
手首をやわらかく使えるグリップで握ったら、連続素振りでダウンスイングからフォローにかけてクラブがリリースされる感覚をつかんでください。右手1本で行なうとクラブの重量を感じやすく、より効果的。イメージは、テニスや卓球のラケットを振るような感覚です。ラケットを振るときは面を真っすぐに動かそうとする人はあまりいないですよね。体の回転に合わせてフェースを自然にローテーションさせる。この感覚でスイングできればハンドファーストのインパクトから球を“押していく”ことができるので、ミート率も確実にアップしますよ!
三浦真由
●みうら・まゆ/神奈川県出身。名門・埼玉栄高校ゴルフ部出身。「明るく楽しく」をモットーにわかりやすいレッスンが好評を得ている。神奈川県の「トピックゴルフクラブ」や東京都の「有明ゴルフスタジオ」などでレッスンを行ないながら、LPGAティーチングプロA級を取得中。
LESSON 02
フィンガーグリップなら
シャフトがしなり
ヘッドスピードが上がる!
左腕とクラブが一直線になるようにクラブを握ると、シャフトのしなりを使いづらいため、スイング中にヘッドが走りません。指の付け根でクラブを握るフィンガーグリップなら、左腕とクラブに角度ができるので、シャフトがしなり、ヘッドスピードが上がります。飛距離アップしたい人はフィンガーグリップで握りましょう。
フィンガーグリップの握り方
左腕を下に向かって
伸ばした状態で握る
直立した姿勢で左腕を下に向かって目一杯伸ばした状態でグリップを握ると、自動的にフィンガーグリップになります。わざわざ指の付け根にクラブを当てる必要はありません。
フィンガーグリップで握ると左腕とクラブに角度が生まれて、シャフトがしなります。これによりしっかりヘッドが走るため、ヘッドスピードが向上! 飛距離アップにつながります。
阿河徹
●あが・とおる/1976年生まれ。米国にてゴルフスイング理論、ゴルフ経営学を学ぶ。UFGTF資格取得。帰国後、内藤雄士ゴルフスクールにてレッスン活動を行う。2012年独立後、男女ツアープロのコーチとしてツアーに帯同。50人以上のプロゴルファー、3万人以上のアマチュアゴルファーを指導している。
LESSON 04
グリップの握り方を変えれば
ミスが減る!
ショット/アプローチ/パットの握り方
【ショットの場合】
ショットの場合は左手の親指の付け根の「V字」が右耳を向くように、そして右手の親指の付け根の「V字」が右肩を向くように握りましょう。そうすると腕が内旋しやすくなるので、フェースを閉じながら打つことができます。
【アプローチの場合】
アプローチは、右手を少しかぶせるように握ります。クラブがインサイドから入ってきてほしくないので、右手とフェースの向きが同じになるように意識しましょう。
×の写真のようにクラブがインサイドから入るとヘッドの刃の部分が浮いて、トップやシャンクの原因になります。
【パターの場合】
パットは手首を使わないほうがいいので、右手も左手も下から握るようにしましょう。
手首が固定されるので、手首を使ってフェースを開閉してしまう動き(×)を防ぐことができるため、出球の方向のバラつきがなくなります。
手首が固定されるので、手首を使ってフェースを開閉してしまう動き(×)を防ぐことができるため、出球の方向のバラつきがなくなります。
嶋貫友紀
●しまぬき・ゆき/1997年生まれ、愛知県出身。坂田塾出身で、JLPGAティーチングプロA級の資格を保有。1月より東京都中央区の 「S-Style Golf Studio」のエクゼクティブコーチとしてレッスン活動を行なっている。Instagram のフォロワーは6.5万人。
【インスタグラム】shimanuki_yuki.golf