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30ヤードのアプローチは「ボールを投げるリズム」で打つ!

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ボールからグリーンエッジまでが10ヤード、エッジからピンまでが20ヤードある場合、いきなり転がすわけにはいきません。一度グリーンにボールを落としてからピンに向かって転がるようなアプローチをするべきです。そのためには、52度のアプローチウェッジでエッジの先2~3ヤード地点にボールを落としましょう。

小文字のy字を
アドレスでつくる

52度のアプローチウェッジを手にしたら、ボールは右足爪先の前にセットします。両手は左足太腿内側の前なので、両腕とクラブが小文字のy字をつくることになります。このアドレスならロフトが立った状態でインパクトを迎えるのでグリーンに落ちた後、ピンまで転がってくれます。スイング中はこのy字を崩さないように、体の回転でクラブを上げて下ろしましょう。

スイング中はそのy字を崩さないように体の回転でクラブを上げて下ろす。

距離感はボールを投げる
イメージと同じ

ボールの落としどころまで12~13ヤードになりますが、そこへボールを落とせなければピンには寄りません。ボールが落ちてから転がるスピード、そこへたどり着くまでの飛んでいくスピードを逆算して、クラブを振る大きさやスピードを決めます。距離感をイメージできない人は、一度下手からボールを投げてみましょう。そのときの腕を振る大きさとスピードを再現するつもりでスイングするのがコツです。

前傾姿勢を崩さずに
目標を見る

ボールの落としどころまでの距離が長くなると、どうしてもルックアップをしがちです。グリーン周りのアプローチ同様、クラブヘッドがボールをとらえるのを確認するまで顔は地面に向けて置くこと。インパクト後にボールを追う時も、上体を起こさず、前傾姿勢をキープしたままボールを追うように心がけましょう。


大庭啓
●おおば・あきら/1969年生まれ。芹澤信雄が主宰する“チームセリザワ”の一員。00年プロテスト合格。10年から藤田寛之のスイングサポートコーチを務め、賞金王のタイトル獲得に貢献。海外メジャーにも同行しサポートを行った。アマチュアのレッスンにも精力的に取り組み、分かりやすいゴルフ理論には定評がある。


構成・文=山西英希、写真=山上忠、協力=富士平原ゴルフクラブ