それってホント!? トレーナーが解説
「ゴルフがダイエットにいい理由」
「ダイエットを頑張ろう!」「今年こそは痩せるんだ!」と思っていても、辛いダイエットや運動は中々長続きしないもの。そこでトレーナーである横浜達也さんにおすすめの方法を聞いてみると、その回答は、なんと「ゴルフ」。「強度の高い運動ではないゴルフは続けやすく、継続の先に”痩せた”という結果が現れると僕は考えています」と話してくれた。
“好きなゴルフで痩せられる”コレってホント!? ということで、横浜さんに教えてもらいました。
減量する上で、一番大切なのが効果的に脂肪を燃焼させることです。脂肪を効率よく燃焼させるためには「無酸素運動」と「有酸素運動」を繰り返すことが一般的に推奨されています。
この「無酸素運動」と「有酸素運動」の繰り返しが自然とできるのがゴルフのいいところ。スイングという「無酸素運動」で筋肉強化や筋肉量が増大させることができ、打った後に歩く、走るという「有酸素運動」を行うことで、効率よく脂肪を燃焼させることができます。このことから、ゴルフはダイエットをしたい人にとっておすすめのスポーツなのです。
次に、ラウンドした時の消費カロリーを計算してみましょう。運動の消費カロリーはMets(メッツ)を用いて計算され、ゴルフをしたときのMetsは4Metsとされています。Metsを使用して消費カロリーを算出すると、下の表になります。1ラウンドで5時間歩いたとすると“1000kcal以上”の消費カロリーになります。
Metsを使用した消費カロリーを算出する計算方法は以下になります。
消費カロリー(kcal)=METs×体重(kg)×運動時間(h)×1.05
※筆者作成ウォーキングによる消費カロリー目安表(体重50kg、60kg、70kg)Mets4*早歩きにて算出
参照:e-ヘルスネット メッツ / METs(めっつ)
ゴルフがダイエットにおすすめな理由を説明してきましたが、実際にゴルフによって美しいスタイルをキープしている女性ゴルファーにインタビューしてきました。ゴルフコーチでありながら、モデルとしても活躍している菊地彩香さんに、ゴルフのダイエット面でのメリットやスタイル維持に欠かせないルーティンを聞いてきたので、ぜひ参考にしてみてください。
Q.
ゴルフはスタイルキープに
役立っていますか?
はい! ゴルフは本当によく歩くスポーツで、私はカートにも基本的には乗らずに、ずっと歩いているので10,000歩を超えます。「スイング」と「歩く&走る」という日常生活より強度の高い運動を長時間続けることで、効率よく運動できていると感じます。
また、内ふとももや、腹筋が鍛えられるのもメリットですね。そして、女子プロを見ていただくとわかると思いますが、お尻や下半身がしっかりしていらっしゃいますが、上半身は細い方が多いです。腕の筋肉をなるべく使わずに、下半身を安定させて軸を作り、遠心力を使ってスイングされているんです! プロの場合は、集中的に下半身トレーニングをされているので筋肉が発達しますが、アマチュアの方はそこまでトレーニングをしないので、適度に筋肉が刺激されて“美脚”につながったり“くびれ”に導いてくれるはずです。
私の場合も同様で、腕に筋肉をつけるのではなく、全身の筋肉を鍛えています。さらに、しなやかで瞬発力が出る筋肉が欲しいので、小さな重りで素早い動きを繰り返すトレーニングを行っています。
Q.
スタイルを維持のために
していることはありますか?
私は初動負荷というトレーニングや、ピラティスをトレーニングとして行っています。ただ、初動負荷トレーニングは専門の器具がないとできないので、家では素振りなどをトレーニングの一環として行っていただくのがオススメです!
あとは、チューブを使ったトレーニングも行っています。チューブを足に巻いてカニ歩きをすると、内ももの筋肉が鍛えられて、スウェーしにくくなりますし“美脚”になります。
夜にウォーキングをすることも、ルーティンに取り入れています。ただウォーキングをするだけではなく背筋を伸ばして、綺麗に歩くことを意識しながらウォーキングしています。これはラウンドするときも気を付けてほしいポイントですね。
食事で日々気をつけていることは、夜は炭水化物少なめで脂質も少ない食事にしています。
私は普段の食生活においても太りやすい体質なのですが、無理に何かを制限するというよりは体にいい食事を日々食べるようにしています。炭水化物を抜くと太りやすいと良く聞くので、炭水化物もちゃんと食べています。白米もお寿司も好きなので、血糖値を緩やかに上げるように汁物や野菜から食べるとか、1口を少量にして血糖値を急激に上げないように心掛けています。
Q.
ラウンド中・ラウンド後に
気を付けていることはありますか?
ラウンドする日は朝に必ず朝食を食べます。ご飯を食べないとゴルフでの力も出ないので3食しっかり食べるようにしています。
ゴルフはストレスが溜まることもあるので、気分でチョコレートなども食べますが、基本的には梅干しなどをラウンド中に食べるようにしてラウンドしています!
Q.
ゴルフにおいて
鍛えるべき筋肉はありますか?
ゴルフにおいて鍛えるべき筋肉は、しなやかで瞬発力のある筋肉です。特に下半身と、軸を作るための体幹、ウエスト周りの筋肉が重要です。スイング時はわき腹の筋肉をかなり使うので、くびれを作りたい女性の方にはおすすめのスポーツだと思います。
いかがでしたか? 僕もダイエットコーチやゴルフフィットネストレーナーを行っていて、多くの方々の食事やゴルフのための体づくりをサポートしていますが、菊池さんの日々のルーティンや食事、ゴルフのためのドリルなどは参考になりますね。
【横浜達也】Instagram:tatsuya_yokohama0303
大手フィットネスクラブを退社後、フリーランスとして活動。「運動の習慣化で人生が変わる」「運動と食の習慣化と人財の架け橋」をテーマにオンラインダイエット、パーソナルトレーナー、ゴルフフィットネストレーナー、ライター、健康関連事業のコンサルティングを中心に活動。
■所有資格/ゴルフフィットネストレーナー、2ツ星栄養コンシェルジュ®、ヨガ、ピラティスインストラクター、タイ政府公認 タイ古式マッサージセラピスト
【菊地彩香】Instagram:a.ya.ka0301
「PGMゴルフアカデミー銀座」にてレッスンを行いつつ、モデルやゴルフタレントをしながらゴルフの魅力を発信。2016、2017年日刊アマ関東決勝大会史上初二連覇の経歴をもつ。PGMサポートプロ。得意クラブはドライバーとアプローチ。
写真=高橋淳司