実は大のゴルフ好き!?
俳優・中川大志に聞いた「ゴルフのあれこれ」
ドラマや映画など、数多くの話題作に出演し、
幅広い世代から人気の俳優・中川大志。
本格的にゴルフを始めたのは1年半ほど前で、
ベストスコアは93。
「すっかりハマっちゃいました!」と
爽やかに話す彼に
ゴルフにまつわる様々なことをインタビュー。
テレビや映画では見ることができない
ゴルファー・中川大志をご覧あれ!
もともと祖父がゴルフが大好きで、僕が小学生のころによく練習場に連れて行ってもらっていたんです。子ども用のドライバーを買ってもらったりして。祖父の影響で昔からゴルフには馴染みがあったのですが、本格的に始めたのは2019年の年末。
小学生以来ゴルフはしていなかったのですが、まわりにゴルフをする人が増えて、ゴルフ話を聞いていて「楽しそうだな」と思っていました。そのタイミングでお誘いを受けて始めてみたら、やっぱりすごく楽しかったんです!
はい、そうです。ラウンド経験がなかった僕にとって、ゴルフ場は“未知の場所”だったんです。実際にコースに到着すると想像していた以上の広大なフィールドに感動しましたし、緑に囲まれて1日ゴルフをするのは本当に気持ちがよくて、リフレッシュにもなりました。最初はたくさん走りましたけどね(笑)
僕は釣りやキャンプが好きで、小さいころから家族でアウトドアを楽しむことが多かったんです。なので「朝早く家を出て、クルマを運転して自然の中へ行く」というゴルフは、すごく自分の性格に合っていて、一気にハマりました。
行けるときは月に2回とか。でも空いちゃうときは何カ月もいけなかったり……と波がありますね。でも、練習が好きで練習場にはよく行きます。始めたころは「やるからには綺麗なスイングで打ちたい」と思って、「変なクセがつく前に……」と、レッスンに通っていました。
すごくこだわってやりたいタイプ。ゴルフっていい意味であまり考えすぎずに打つことが大事だったり「プレー中にあれこれ考えてもうまくいかない」ということはわかっているんですけど、つい考えちゃう。「べつにOBになってもいいや」って全然思えない(笑)
何も考えなくても体が勝手に動いてくれたらいいのにって思うんですけど、いろいろ考えてしまうんですよね。なので、最近はもっと気楽にゴルフを楽しもうと、考えすぎないようにしています。
1番は“握りすぎない”こと。あとは、アドレスのときに頭が下がってしまうクセがあるので、“そのクセが出ないようにする”こと。それだけできていればいいかなって。あとはボールを見続けるとか、朝イチは早く振りがちなのでテンポを考えたりもします。でもそれ以上は考えてもできないので、「楽しむことを忘れずにプレーしよう」と思っています。
最初と最後がよければ、どんなラウンドも楽しくなりそう。ティーショットとパターが決まれば気持ちがいいから。その間はミスしてしまっても、スコアがまとまらなくてもいいんです。
ティーショットがうまくいかないと「待たせてしまうな」とプレッシャーにもなるので、1打目がうまくいくとすごく気がラクですね。ゴルフって積み重ねじゃないですか。悪いプレーが続くと、メンタル面にも影響が出てしまうけれど、プロはそういう流れを断ち切って“いい流れ”に変えていく。すごいですよね!
うまい下手ではなくて、最後まで投げ出さず、一生懸命プレーをしている子。それは男女問わずですが、18ホールは長いので、途中で集中力が切れたり、ミスが続くと心も折れてくるじゃないですか。それでも一生懸命やっている人とのラウンドは気持ちがいいなって思います。
やっぱりスカートやワンピースかなー!? でも、スポーティな要素はあってほしいと思うんですよ。完全にフリフリな感じやカジュアルに振りすぎず、ファッションとしてもテンションがあがる感じがいいですよね。でもシンプルに、ポロシャツとかって普段女の子が着ている姿をあまり見ないので、それだけでも「あれ? いつもとなんか違う」という感じでギャップがあって、新鮮だなって思います。
カジュアルになりすぎないことを意識していて「スポーティさをもたせながら、おしゃれな要素を取り入れる」「どちらにも振りすぎない、中間がいいな」と思っています。あとはやっぱり、着ていてラクなものですね。僕、同世代でゴルフをする人があまりいなくて、年上の先輩とゴルフをすることが多いんです。なので「何を着るか」は、いつもすごく考えます。ラウンドするゴルフ場のメンバーの方に連れて行ってもらうとなったら、恥ずかしくない格好をしないといけないので、難しいですよね。最初のころは「下手なのにこんな格好していいのかな」とか思ったり(笑)
たとえば僕のなかで、白いパンツはゴルフが上手な人が穿くイメージがあったんです。でも、どうしてもほしい白いパンツがあって、買ってはいるのですが、まだ1回しか穿けていないんです。林の中に行ってドロドロになってしまったら恥ずかしいじゃないですか(笑)。でも今日は挑戦! 白いパンツを穿いてみました。
僕は男虎 柊(おのとら・しゅう)というキャラクターを演じているのですが、柊は育ての親のカタキを打つためにターゲットの女の子を殺しにいく殺し屋。でも、最高に間が悪くて「殺し屋なんだけど“殺せない”殺し屋」なんです。
「殺意」のシリアスさと「恋」の要素という一見交わらないものが共存しているドラマですが、テーマやストーリーはドラマチック。シリアスになりすぎず、軽くなりすぎず、見ている方が応援したくなるような親近感があるキャラクターにしたいと思って、丁寧に演じていました。
基本的には、演技に活かそうという考えで普段の生活の中で取り組んでいることはあまりないですね。「自分ではない人を演じる」とはいえ、結局自分でしかないので、自分自身を知ることが大事だと思っています。自分がどんなことをされたらうれしくて、どんなことをされたら悲しくて、どんな思い出や記憶があるのか。演じるときはそういう「自分の中の感覚」を使っています。演じるキャラクターは「自分と繋がる部分」や「重なる部分」から感覚の幅を広げていくようにしています。
だからこそ仕事から離れているときは好きなことをやって、自分自身の経験が豊かになるように、いろんな引き出しを増やしていけるようにしています。もちろん役のために習得しなければいけないことには全力を尽くします!
中川大志
●なかがわ・たいし/1998年生まれ、東京都出身。数多くのドラマや映画に出演する若手実力派俳優のひとり。11年のドラマ「家政婦のミタ」(日本テレビ)で長男役を演じ注目を集める。18年には映画「坂道のアポロン」「覚悟はいいかそこの女子。」などに出演し、第42回日本アカデミー賞新人賞を受賞。7月から放送のドラマ「ボクの殺意が恋をした」(日本テレビ・毎週日曜22:30~放送中)では最高に“間が悪い”殺し屋を演じている。また現在、出演している映画「犬部!」「都会のトム&ソーヤ」も公開中。22年1月スタートのNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では畠山重忠役を演じる。
写真=高橋淳司
ヘア&メイク=池上豪(NICOLASHKA)
協力=浜野ゴルフクラブ、アディダスゴルフ、ECCO
衣装=HONMA APPAREL